日本には多種多様な宗教団体が存在しますが、その中には信者や社会に深刻な被害をもたらす「やばい宗教」も存在します。過度な献金要求や精神的支配、家族関係の断絶など、危険な特徴を持つ組織は社会問題として注目されているということで、本記事では、日本で問題視される宗教団体のランキングと、危険な組織に共通する特徴について詳しく調査します。
やばい宗教ランキングを紹介!
まずは、やばいと言われている宗教をランキング形式で紹介していきます。
第1位:オウム真理教
80年代に麻原彰晃が設立したカルト教団で、信者を極限状態に追い込み絶対支配体制を築きました。95年には13人死亡、6,000人以上が負傷するという戦後日本最大のテロである地下鉄サリン事件を起こします。
18年に麻原彰晃の死刑は執行されましたが、分派団体が存在しており、公安調査庁が常時監視しているとのこと。新規入信も確認されており、依然として社会的脅威とみなされています。
社会復帰を目指す元信者への支援も続いていますが、信者の一部には極端な思想を持ち続けているものもいるそうです。
第2位:統一教会
韓国発祥の宗教団体で、日本では霊感商法や高額献金により多くの被害者を出しています。霊的因縁や先祖供養を口実に壺や印鑑を売りつける悪質な手口が社会問題化しました。22年の安倍元首相銃撃事件を契機に政治との癒着や被害の実態が国会で追求され、行政の対策強化も進んでいるとのこと。
被害者支援団体も増加し、社会問題としての認知度は高まっていますが、今もなお信者獲得活動は活発に続いていると言われています。被害者の救済や法律改正を求める声も多く、社会全体での議論が継続中です。
第3位:幸福の科学
大川隆法が86年に創設した宗教団体で、イエス・キリストや孔子・著名人の霊言を語る独特の教義で知られています。年間数十冊の霊言本を出版し、話題を集めていました。教祖の絶対的権威に基づく組織運営で、信者には多額の献金や奉仕活動が強く求められていたとのこと。
教祖死去後の継承問題や分派、脱退者の増加など内部の混乱も顕著となっており、信者間の精神的圧力や家族関係の悪化も報告されているため、社会的な問題も引き続き注目されています。
第4位:創価学会
日蓮仏法に基づき日本最大級の宗教団体で、公明党の支持母体として政治に大きな影響力を持っています。信者数は公称で約800万人(日本&海外)とされていますが、実態は不透明とのこと。勧誘活動「折伏」は熱心で、脱会者への圧力や他宗教との対立も過去に問題視されました。
池田大作名誉会長のカリスマ性に依存した組織運営に批判もあり、政治と宗教の癒着懸念が根強いと言われています。内部統制の強さも度々議論され、情報公開の乏しさや信者の精神的高速について疑問の声が絶えません。
第5位:エホバの証人
アメリカ発祥のキリスト教系新興宗教で、日本では特に輸血拒否問題で社会的に注目されました。信者は独自の聖書解釈に基づき、祝祭日不参加や学校行事の拒否も行います。特に未成年の輸血拒否は医療現場で大きな摩擦を生み、社会問題化しています。
脱会者には「排斥」措置が取り入れられ、家族との断絶や社会的孤立を招くケースが多く、元信者の証言では強い心理的抑圧や内部統制の存在も指摘されました。国際的にも脱会者の支援団体が活動しており、心理ケアの必要性が叫ばれています。
日本で危険な組織の特徴は7つ!
数えきれないほどの宗教団体や組織がある日本なので、何が危険で何が安全なのか見分け方がわからないという方も多いでしょう。ここでは、7つあると言われている危険な組織の特徴を紹介しますので、参考にしてください。
絶対的なリーダー崇拝
危険な組織では、教祖や指導者が「神の使い」「天命を受けた存在」として絶対化されることが多い傾向にあります。そのため、信者や構成員は指導者の発言を疑わず、命令に従うことが義務と考えているのです。
リーダーの言葉が法律や常識よりも優先されるため、犯罪や自傷行為に発展する危険性があります。
外部との接触制限・遮断
家族や友人、社会との繋がりを断たせることで、組織内の思想に依存させます。これにより、自力での思考や判断を困難にさせ、脱退しづらい心理状態に追い込むのです。連絡手段の制限、他人との会話を禁止するなどの形で行われ、孤立を強化します。
脱退・批判に対する制裁
脱退者には「裏切り者」「地獄に落ちる者」などとレッテルを貼り、心理的・社会的に追い込むことがあります。それだけでなく、無視や名誉棄損、ネットでの晒し行為、家庭内の分断を仕向けることも。
これにより脱退を抑制し、組織を維持しようとします。
金銭の過剰要求
献金・寄付・教材費・セミナー参加費や壺・印鑑・霊石の購入など、過剰な金銭的負担を強いるのも共通の特徴です。借金をさせてまで献金させる例もあり、家庭が経済的に破綻する事例が多く報告されています。
金銭は教団幹部の生活や生活資金に充てられていることが多いようです。
教義・思想による現実逃避
極端な終末思想・陰謀論・スピリチュアル信仰などを強調し、現実の社会や科学を否定させます。「この世は邪悪」「信じた者だけが救われる」といった教えで恐怖や優越感を植え付け、日常生活からの乖離を促すのです。
現実否認は危険な行動を正当化する土台になる可能性が高いでしょう。
密室的な活動・不透明な内部構造
活動内容や資金の流れを明らかにせず、情報統制が強い組織は非常に危険です。外部からの監視を嫌い、記録を残さなかったり、内部規約が一般常識と大きくかけ離れたりしています。
密室化が進むと、虐待・性暴力・暴力行為などが行われても発覚しにくくなるでしょう。
暴力・違法行為の容認
過去には教団や政治団体が信者に命じて暴力行為・拉致監禁・テロ行為を実行した事例もあります。暴力や違法行為を「正義」「神の試練」として正当化する風土は非常に危険で、本人の自覚なしに犯罪に関与させられる可能性が高いでしょう。
最後に
日本には一見普通に見える宗教団体や組織の中にも、個人の自由を奪い、精神的・経済的に追い詰める危険な存在が潜んでいます。今回紹介したランキングや特徴を参考に、自分や周囲の人を守るための知識として活用してください。不安を感じたら専門機関への相談も大切です。